酪農学園大学獣医学部獣医学科に所属する本岡正彦氏のグループの行った研究で高齢者が犬と過ごすと副交感神経が活性化されることがわかった。副交感神経が働くと心拍数が低下して
リラックスした状態になる。
ペットによって高齢者の
ストレスを緩和できればさまざまな疾患の予防に役立つのではと期待されている。
研究は
健康な高齢の男女13人に犬と30分散歩してもらいその間の自律神経活性の変化を一人で散歩した場合の数値と
比較。これを3日間連続で繰り返した結果、副交感神経の活性値が明らかに上昇した。しかも散歩を重ねるごとに副交感神経活性値が増加。逆に交感神経活性は抑制された。
また高齢の女性4人を対象に犬と散歩した場合と犬とともに過ごした場合の自律神経活性を比較した。すると散歩したときより犬と家で過ごした場合の方が副交感神経活性値がより高いことがわかった。海外では1980年にFriedmann博士らがペットの飼い主は飼い主でない人よりも心臓病退院1年後の生存率が高かったという研究報告を発表している。その後飼い主は
血圧や血中の中性脂肪などが低いことも報告されている。
今のところペットによる健康効果のメカニズムや詳細はよくわかっていない。だが本岡氏は「今回の研究で犬と過ごすと副交感神経が活性化されることがわかった。ペットは高齢者の病気予防に有用だろう」と話す
人間を癒してくれる愛しいペットのもしもの病気のために。
